霊障の続きを始める前に、この職場で気が付いた大事なことがありますので、それから書きます・・・
まだ子供が小さかったのでパート扱いで、それでも8時半から6時まで週4~5日ほど働きました。
とにかくクビにならないように真面目に働きました。そして、初めて仕事があることに感謝しました。働ける喜びがまずあることに驚きました。今までは仕事は当然あるだろうとせっぱつまってないのですから、職場や仕事の不満ばかりが目についていたのです。やめても次を探せばいいしと腰かけとはまさにこのことですね。
ですが、その時は、子供が突然熱を出して休む事があるので、仲間に助けてもらうしかありません。日ごろからコミュニケーションをしっかりとって、自分にできることは精一杯しました。助けてくださいと甘えることを初めてしました。シングルで働く私にみんなはとても優しく、甘えることを許してくれました。働く仲間に常に、本当に常に感謝を持って働きました。
介護の仕事はやりがいがありますが、本当にしんどいです。身体も心もくたびれます。ボロボロになります。整体に通いながら身体をごまかしごまかし働きました。
それでもとても楽しかった。
本当に毎日楽しく、充実して働くことができたのは、本気で働いたからだと思います。命がけと言ったら大袈裟ですが、霊障にめげず、働けるときに目一杯働いたからだと思います。そして働けるという喜びと感謝を知ったからだと思います。
本気の大切さ、人間のあたたかさ・・・それを知る大きな学びでした。
さて、しばらく勤めていると、利用者さんと仲良くなってきます。お互いに信頼関係を結べると孫のようにかわいがってくれるようになりました。
しかし、お年がお年なので、悲しい知らせが入ります。
明日は○○さんに会えるなと思っていても、突然の入院、そしてそのままお亡くなりに・・・。
「また明日ね。」は、あってないようなものです。とても悲しくて気持ちをどう持っていけばいいのかわかりませんでした。また別れが来るのではないかと心配で気が休まりませんでした。
ある日、三階から階段を駆け下りていたら、耳元で「ありがとう・・・」と聞こえました。そしてその時に嫌な予感がしました。瞬間的に利用者さんのどなたかが亡くなったんだとわかりました。
そして、その予感は的中していました。あとから、その日のその時間帯に亡くなられたと聞かされました。
でも、その時の私は全然恐怖心がありませんでした。事実を知った時にさみしさはありましたが、むしろ、最後にお礼を言いに来てくれたことがとてもうれしかったのです。
その方の人生の最後に関わらせていただいて、たくさんの知恵や体験を教えていただいて、ご縁に感謝しました。
そしてその時初めて気づきました。
霊って怖くないんだ・・・
今まで霊障で嫌な思いばかりしてきた私は、大きな勘違いをしていたことに気づきました。
すべての霊は何か悪さをするわけではない。むしろ何かを伝えたいだけなのかもしれない。
人間にいろんな人がいるように、霊にもいろんな霊がいるんだ・・・。
相変わらず、多少の霊障はありましたが、前ほどしんどさは感じなくなりました。
その職場で三年ほど働いたころ、再婚する事になりました。
今まで子供を保育園に任せっぱなしだったこともあり、やめることになりました。母親業をしっかりしたいと思ったのです。
てきぱきと仕事ができるわけでもなく、抜けていることもたくさんでみんなにフォローしてもらいながら、続けることができていた職場ですが、やめるときには本当にさみしくて感謝で涙涙でした。
仲間からも、利用者さんからもあたたかい言葉をたくさんいただきました。
そんなやめ方をしたのも初めての経験でした。
そして、今度は私の別の課題が再び始まります。
一度、失敗している結婚生活をもう一度チャレンジするのです。
「二度と同じ過ちはしない。今度こそは。」という強い思いで再婚したのです。
つづく
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